【葛根湯】体を温めて、頭痛や肩こりを緩和

頭の後ろから首すじに沿って締め付けられるような緊張型頭痛や、いわゆる肩こりの治療に使われます。葛根湯は体を温めることでこれらの症状をやわらげます。

葛根湯 001
葛根湯
カッコントウ

添付文書 葛根湯

添付文書

風邪のひきはじめにもよく用いられる

広く知られているのは、かぜの薬として用いられることです。体力はある「実証(じっしょう)」の人に向く漢方薬で、かぜのひきはじめなどの頭痛、発熱、首から後背部のこわばりがあって、汗はかかないのに寒気はある状態に有効です。基本的に風邪でもひきはじめに使われる薬です。葛根湯は西洋医学的な見地でも、その抗炎症作用が確認されていて、風邪に限らず、鼻炎、頭痛など、炎症が起こって熱があるような急性の病気の初期にも広く処方されます。

配合生薬
葛根(カッコン) 大棗(タイソウ)
麻黄(マオウ) 甘草(カンゾウ)
桂皮(ケイヒ) 芍薬(シャクヤク)
生姜(ショウキョウ)
作用と効果

風邪のひきはじめ、鼻かぜ、炎症性の疾患、肩こり、頭痛、など。通常、比較的体力のある人「実証」向けに処方されます。

使用上の注意

処方薬、市販薬あるいは食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状の経験があるとき。心臓、甲状腺機能、に障害(またはその既往歴)がある、重度の高血圧がある、妊娠または授乳中である、他に継続して服用中の薬があるときは医師との相談が必要です。

用法・用量

この薬は煎じたりして使う生薬そのものではなく、生薬と同じ成分を含む顆粒で、医師から処方される医療用漢方製剤です。ドラッグストアなどで手に入る一般用漢方製剤は、成分は基本的には同じでも、安全性が考慮され成分量が少なく設定されています。84包(28日分)を一単位として処方されます。年齢・体重・症状により適宜増減されることがありますが、指示された服用方法に従ってください。

副作用について
発疹、皮膚に赤み、かゆみ、不眠、発汗過多、頻脈、動悸がする、食欲不振、胃に不快感、悪心、嘔吐、尿量の減少など

これらのような症状に気づいたら、または気になることがあれば、オンライン診療(相談料はかかりません)のほか、問合せフォームや電話でご連絡下さい。