ファボワール

【この薬の概要】
・販売名:ファボワール 21錠・28錠
・一般名(有効成分):デソゲストレル および エチニルエストラジオール
・製造販売会社:富士製薬工業株式会社
添付文書

「ファボワール21錠」は製薬会社の生産体制の影響により一時的にお使いいただけません。(2023/06/01時点)「ファボワール28錠」をご利用ください。28錠タイプは飲み忘れ防止用の無害なダミー薬が追加されいるだけで、効果・処方価格は変わりません。

 

【この薬の外観】

ファボワール21錠21錠タイプ ファボワール28錠28錠タイプ

【この薬の目的および効果は?】
・避妊・避妊の目的で処方されます。
・避妊効果としては、正しく服用を続けることで卵胞の発育を抑えて排卵を抑制し、子宮内膜の肥厚を抑制することで着床を阻害する働きをします。また、子宮頸管粘液(おりもの)の粘性や成分を変化させることで、精子が頸管から子宮へ届きにくくなる働きによって妊娠を防ぎます。

【この薬の用法および用量は?】
・ファボワール錠 21
1日1錠を毎日一定の時刻に計21日間連続服用し、その後7日間休薬します。同様の方法を、避妊を希望する期間繰り返します
・ファボワール錠 28
1日1錠を毎日一定の時刻に白色錠を21日間連続服用し、続けて緑色錠を7日間、合計28日間連続服用する。次周期以降は、消退出血の有無にかかわらず、引き続き白色錠より服用を開始し、28日間連続服用して下さい。したがって、1周期目の投与開始より休薬期間は一切とられません。通常、緑色錠服用中に月経(消退出血)が現れます。

【この薬はいつ飲むか?】
・毎日一定の時刻に服用して下さい。
・経口避妊剤を初めて服用する場合、月経第1日目から服用を始めてください。服用開始日が月経第1日目から遅れた場合、飲みはじめの最初の1週間は他の避妊法の併用が必要です。

-21錠タイプの経口避妊剤から切り替える場合
前に服用していた薬剤をすべて服用し7日間の休薬の後、続けて本剤の服用を始めてください。服用開始が遅れた場合、妊娠の可能性が残ります。
-28錠タイプの経口避妊剤から切り替える場合
前に服用していた薬剤をすべて服用後、続けて本剤の服用を始めてください。服用開始が遅れた場合、妊娠の可能性が残ります。

【飲み忘れた場合の対応 】
・万一飲み忘れがあった場合(28錠製剤の緑色錠を除く)、翌日までに気付いたならば直ちに飲み忘れた錠剤を服用し、その日の錠剤も通常どおりに服用して下さい。
・2日以上連続して飲み忘れがあった場合は服用を中止して、次の月経を待ってから服用を再開して下さい。
なお、飲み忘れにより妊娠する可能性が高くなるので、その周期は他の避妊法が必要になります。

【この薬の副作用は? 】
・重大な副作用:血栓症
本剤の服用により、年齢、喫煙、肥満、家族歴等のリスク因子の有無にかかわらず血栓症があらわれることがあるので、次のような症状があらわれた場合は直ちに服用を中止し、救急医療機関を受診して下さい。緊急対応を要する血栓症の主な症状:下肢の急激な疼痛・腫脹、突然の息切れ、胸痛、激しい頭痛、四肢の脱力・麻痺、構語障害、急性視力障害等

・その他の副作用

過敏症:発疹 眼:視力障害、網膜血流障害による視力障害
肝臓:肝機能異常、AST(GOT)・ALT(GPT)上昇、黄疸 代謝:ナトリウムや体液の貯留による浮腫、体重増加
生殖系:不正性器出血、月経過多、帯下、月経痛、性交痛、リビドー減退 乳房:乳房痛、乳房緊満、乳汁漏出
循環器:血圧上昇、動悸、期外収縮 消化器:悪心、嘔吐、下痢、腹痛、便秘、食欲減退、胸やけ、腹部膨満感
呼吸器:咽頭痛、咳嗽 精神神経系:頭痛、めまい、眠気、抑うつ、いらいら感、片頭痛
皮膚:ざ瘡、湿疹、そう痒感、色素沈着、紅斑、脱毛 筋骨格:腰痛、下肢痛、肩こり、手指のこわばり
その他:けん怠感、口渇、顔面浮腫、胸痛、白血球減少

 

【次にあてはまる人は、この薬を使うことができません。】
・本剤の成分に対し過敏性素因のある女性
・エストロゲン依存性悪性腫瘍(例えば乳癌、子宮内膜癌)、子宮頸癌及びその疑いのある患者
・診断の確定していない異常性器出血のある患者
・血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患又はその既往歴のある患者
・35歳以上で1日15本以上の喫煙者[心筋梗塞等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある。]
・前兆(閃輝暗点、星型閃光等)を伴う片頭痛の患者
・肺高血圧症又は心房細動を合併する心臓弁膜症の患者、亜急性細菌性心内膜炎の既往歴のある心臓弁膜症の患者
・血管病変を伴う糖尿病患者(糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症等)
・血栓性素因のある女性
・抗リン脂質抗体症候群の患者
・手術前4週以内、術後2週以内、産後4週以内及び長期間安静状態の患者
・重篤な肝障害のある患者
・肝腫瘍のある患者
・脂質代謝異常のある患者
・高血圧のある患者(軽度の高血圧の患者を除く)
・耳硬化症の患者
・妊娠中に黄疸、持続性そう痒症又は妊娠ヘルペスの既往歴のある患者
・妊婦又は妊娠している可能性のある女性
・授乳婦
・骨成長が終了していない可能性がある女性
・オムビタスビル水和物・パリタプレビル水和物・リトナビル配合剤を投与中の患者

【次の人は、慎重に使う必要があります。使い始める前に医師に告げてください。】
・40歳以上の女性
・子宮筋腫のある患者
・乳癌の既往歴のある女性
・乳癌の家族歴又は乳房に結節のある女性
・喫煙者
・血栓症の家族歴を持つ女性
・前兆を伴わない片頭痛の患者
・心臓弁膜症の患者
・軽度の高血圧(妊娠中の高血圧の既往も含む)のある患者
・耐糖能の低下している女性(糖尿病患者及び耐糖能異常の女性)
・ポルフィリン症の患者
・肝障害のある患者
・心疾患、腎疾患又はその既往歴のある患者
・てんかん患者
・テタニーのある患者

【この薬の使用中に気をつけなければならないことは?】
・本剤の服用により重大な副作用として、年齢、喫煙、肥満、家族歴等のリスク因子の有無にかかわらず血栓症があらわれることがあるので、次のような症状があらわれた場合は直ちに服用を中止し、救急医療機関を受診して下さい。緊急対応を要する血栓症の主な症状→下肢の急激な疼痛・腫脹、突然の息切れ、胸痛、激しい頭痛、四肢の脱力・麻痺、構語障害、急性視力障害等
・本剤服用中にやむを得ず手術が必要と判断される場合には、血栓症の予防に十分な配慮が必要になります。
・年齢及び喫煙量により心血管系の重篤な副作用の危険性が増大するとの報告がありますので、禁煙が強く勧められます。
・本剤投与開始前及び投与中は、1年に1回以上、子宮・卵巣を中心とした骨盤内臓器の検査、子宮頸部の細胞診、乳がんの自己検診の実施を考慮して下さい。

【その他】
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用して下さい。
本剤は小児の手の届かない場所に保管すること。

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