【十全大補湯】「気」と「血」の双方を補って、気力と体力が復活

生命活動のもとになる「気」、体内に栄養を巡らす「血」が不足すると全身の機能が弱まります。十全大補湯は字のごとく「気」「血」を補う目的で処方される「補剤」の役割をはたします。倦怠感、食欲不振、手足の冷えなど漫然とした体の不調に対して用いられます。

十全大補湯 048
十全大補湯
ジュウゼンタイホトウ

添付文書 十全大補湯

添付文書

病中病後の体力維持、改善

十全大補湯は、漠然とした体調の不良に対してだけではなく、闘病中であったり、手術の前後で身体が弱っているときなどに、体力の回復をはかる目的で使われます。

配合生薬
黄耆(オウギ) 桂皮(ケイヒ)
地黄(ジオウ) 芍薬(シャクヤク)
蒼朮(ソウジュツ) 川芎(センキュウ)
当帰(トウキ) 人参(ニンジン)
茯苓(ブクリョウ) 甘草(カンゾウ)
作用と効果

病後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え、貧血の治療など。生命活動の弱まりを高めることを目的に用いられます。

使用上の注意

処方薬、市販薬あるいは食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状の経験があるとき、妊娠または授乳中である、他に継続して服用中の薬がある、場合は医師との相談が必要です。

用法・用量

この薬は煎じたりして使う生薬そのものではなく、生薬と同じ成分を含む顆粒で、医師から処方される医療用漢方製剤です。ドラッグストアなどで手に入る一般用漢方製剤は、成分は基本的には同じでも、安全性が考慮され成分量が少なく設定されています。84包(28日分)を一単位として処方されます。年齢・体重・症状により適宜増減されることがありますが、指示された服用方法に従ってください。

副作用について
発疹、皮膚の赤み、かゆみ、蕁麻疹、食欲不振、胃の不快感、悪心、嘔吐、下痢など

これらのような症状に気づいたら、または気になることがあれば、オンライン診療(相談料はかかりません)のほか、問合せフォームや電話でご連絡下さい。