アフターピルとは

望まない妊娠するかもしれない。その不安を抱えたまま次の月経(生理)がやって来るまでを過ごすのはつらいことです。アフターピルは避妊の失敗や事故などで避妊できなかった場合の緊急時に服用する薬です。服用期間は妊娠を防げる低用量ピルとは異なります。アフターピル含め、いますぐに対処すべきことは何かをご相談下さい。

1.アフターピルとはどのようなものですか?
2.アフターピルはどのように効くのですか?
3.アフターピルはどのように手にいれられますか?
4.アフターピルをいざという時のためにとっておけますか?
5.アフターピルが効いたのかどうかはどう確認できますか?
6.アフターピルの使用にあたって

1.アフターピルとはどのようなものですか?

アフターピルとは、自分の意思に反して避妊に失敗した時に緊急で妊娠を阻止する薬です。性行為後72時間以内に服用すれば十分な結果が得られ、それ以降でも効果は期待できますが、服用が早いに越したことはありません。望まない妊娠を防ぐため、アフターピルは自分自身で対応の選択ができる女性の強い味方です。くわしくは→

2.アフターピルはどのように効くのですか?

アフターピルに含まれるエストロゲン(黄体ホルモン)は、卵胞(卵子を包む組織)の成熟を遅らせます。このことで排卵自体も遅れるため、72時間以内に服用すると妊娠の可能性を大幅に低めます。万が一、性交渉を持った日が排卵日前後でありアフターピルによる排卵の抑制が間に合わずに受精した場合でも、エストロゲンは子宮内膜表面の性質を変化させるため、受精が起こった場合でも、子宮内膜への着床が阻害されるため妊娠が成立しにくくなります。くわしくは→

3.アフターピルはどのように手にいれられますか?

アフターピルは薬局などで直接購入することは出来ず、婦人科などの医師から直接処方されていましたが、2019年からはオンライン診療でも入手が可能となり、時間が重要なかぎを握る性質の薬という点で状況はずいぶん改善されました。たいていの場合は内診などもなく、薬の使用方法の説明を受けるだけで処方が受けられます。(当院はオンラインでの診療を行います)くわしくは→

4.アフターピルをいざという時のためにとっておけますか?

アフターピル(を含む処方薬)は特定の症状に対して医師が処方を行うものです。妊娠が同時に複数起こらないことを考えても原則一回分となります。ただし次のような場合は複数の処方も考えられます。1.アフターピルの副作用やアルコールの摂取が原因での嘔吐がみられ、薬の有効成分の吸収がうまくゆかずもう一錠の服用が必要となる場合。2.気が動転して薬自体を紛失してしまいそうなおそれがある。など様々な状況が起こり得ます。時間との勝負が特性である薬である以上このような場合は診察時にご相談下さい。くわしくは→

5.アフターピルが効いたのかどうかはどう確認できますか?

アフターピルの服用後に月経(生理)がきた時点で避妊は成功しています。また、服用から3~10日以内に消退出血(ピル使用時に現れる、月経のかわりに数日続く少量の出血)と呼ばれる出血があった場合も、避妊が成功しているといえます。ただし、アフターピルの使用時は、これらに限らず月経とは異なる出血が見られることもありますので、心配があるときは妊娠検査薬でのチェックや、医師に迷わず相談して下さい。くわしくは→

6.アフターピルの使用にあたって

いくつかある避妊方法のうち、もっとも緊急性が高い時に、かつ女性が主体となって行えるのがアフターピルの服用です。よく起こる事例としてのコンドームの破損から、事件性のあるものまで、さまざまな原因がありますが、アフターピルはたいへん有効な選択肢です。時間の猶予はあまりありませんので、ためらわず医師に相談して下さい。くわしくは→

 

※以上は高用量ピルの効果についての説明です。子育ての準備ができるまで安全で確実な避妊を続けるため低用量ピルをご希望の方はこちら