【防風通聖散】肥満の悩みがあるときに

糖質や油分の多い食事を摂り続けると、胃に熱がたまって消化機能が低下します。また、腸に熱がおよぶと便秘を起こしがちにもなります。防風通聖散は身体を温めることで汗を出し、胃腸に留まる熱を除去するとともに脂肪の分解・燃焼も促して便と一緒に排泄します。肥満症の治療薬として代表的な漢方薬です。

防風通聖散 062
防風通聖散
ボウフウツウショウサン

添付文書 防風通聖散

添付文書

体内の水分バランス調整も

体内の水分バランスを調整することで、高血圧に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・蓄膿症、ふきでものなども、改善されます。

配合生薬
当帰(トウキ) 芍薬(シャクヤク)
川芎(センキュウ) 山梔子(サンシシ)
連翹(レンギョウ) 薄荷(ハッカ)
生姜(ショウキョウ) 荊芥(ケイガイ)
防風(ボウフウ) 麻黄(マオウ)
大黄(ダイオウ) 芒硝(ボウショウ)
白朮(ビャクジュツ) 桔梗(キキョウ)
黄芩(オウゴン) 甘草(カンゾウ)
石膏(セッコウ) 滑石(カッセキ)
作用と効果

高血圧に伴う症状つまり、動悸、肩こり、のぼせ、むくみ、蓄膿症、ふきでもの、便秘の治療など。通常、腹部の脂肪が多く、便秘がちな人に処方されます。

使用上の注意

処方薬、市販薬あるいは食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状の経験があるとき。妊娠または授乳中の方。他に継続的な薬の服用がある方。狭心症・心筋梗塞などの心臓に障害(その既往的)がある、甲状腺機能亢進症がある、重症の高血圧症がある、下痢・軟便がある、腎障害のため食塩制限がある、場合は医師との相談が必要です。

用法・用量

この薬は煎じたりして使う生薬そのものではなく、生薬と同じ成分を含む顆粒で、医師から処方される医療用漢方製剤です。ドラッグストアなどで手に入る一般用漢方製剤は、成分は基本的には同じでも、安全性が考慮され成分量が少なく設定されています。84包(28日分)を一単位として処方されます。年齢・体重・症状により適宜増減されることがありますが、指示された服用方法に従ってください。

副作用について
発疹、かゆみ、不眠、過度な発汗、頻脈、動悸がする、興奮しやすい、食欲不振、胃の不快感、悪心、嘔吐、腹痛、軟便、下痢、排尿障害など

これらのような症状に気づいたら、または気になることがあれば、オンライン診療(相談料はかかりません)のほか、問合せフォームや電話でご連絡下さい。