【五苓散】体内の水分のバランスを調整する

漢方では「気血水(きけつすい)」※の「水」が滞った状態を「水滞」と呼び、水分の代謝がうまくいかないことで様々な不調があらわれます。口渇、むくみ、頭痛、めまい、尿量の減少、下痢などはこの「水滞」原因で起こることが多く、五苓散はこれを改善する目的で処方されます。

五苓散 017
五苓散
ゴレイサン

添付文書 五苓散

添付文書

二日酔いの症状にも

漢方では体の状態を、気力体力が衰えている状態を「虚(虚証)」、気力体力のある状態を「実(実証)」と呼び、それら中間の虚実間証と呼ばれる状態もあります。「五苓散」は主にこの「虚実間証」の方向けに処方されます。むくみ、下痢、頭痛、暑気あたり、二日酔いなどの吐き気やむかつきのある方に使われます。

配合生薬
沢瀉(タクシャ) 猪苓(チョレイ)
蒼朮(ソウジュツ) 茯苓(ブクリョウ)
桂皮(ケイヒ)
作用と効果

むくみ、二日酔(吐き気やむかつき)、下痢、悪心、嘔吐、めまい、頭痛、暑気あたりなどの治療に用いられます。通常、口が渇く、尿量が減少している人が対象です。

使用上の注意

処方薬、市販薬あるいは食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状の経験がある、妊娠または授乳中である、他に継続して服用中の薬がある、場合は医師との相談が必要です。

用法・用量

この薬は生薬そのものではなく、生薬と同じ成分を含む顆粒で、医師から処方される医療用漢方製剤です。ドラッグストアなどで手に入る一般用漢方製剤は、成分は基本的には同じでも、安全性が考慮され成分量が少なく設定されていることが殆どです。84包(28日分)を一単位として処方されます。年齢・体重・症状により適宜増減されることがありますが、医師から指示された服用方法に従ってください。

副作用について
発疹、肌の赤み、かゆみ、体のだるさなど

これらのような症状に気づいたら、または気になることがあれば、オンライン診療(相談料はかかりません)のほか、問合せフォームや電話でご連絡下さい。