【十味敗毒湯】身体から毒素を取り除く

中国漢方をもとに、日本で初めて全身麻酔による外科手術に成功した華岡青洲によってつくられた漢方薬です。十種類の生薬で身体から毒素を取り除くことから「十味敗毒湯」と命名されました。このことで化膿を抑え、皮膚の腫れや赤み、かゆみが緩和されます。

十味敗毒湯 060
十味敗毒湯
ジュウミハイドクトウ

添付文書 十味敗毒湯

準備中

皮膚の化膿が起こりやすい人の体質改善に

化膿しがちなにきび、皮膚炎、湿疹、じんましん、水虫などの治療に使われます。中程度の体力がある人に処方されます。一般的に皮膚の病気のなかでも発症の初めによく用いられる薬ですが、化膿しやすい体質、アレルギー症状の改善を目的で用いられることもあります。

配合生薬
桔梗(キキョウ) 柴胡(サイコ)
川芎(センキュウ) 茯苓(ブクリョウ)
防風(ボウフウ) 甘草(カンゾウ)
荊芥(ケイガイ) 生姜(ショウキョウ)
樸樕(ボクソク) 独活(ドクカツ)
作用と効果

化膿を伴った皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、じんましん、湿疹、水虫の治療などに用いられます。通常、中程度の体力がある人に処方されます。

使用上の注意

処方薬や市販薬または食べ物で、かゆみ、発疹などのアレルギー症状の経験があるとき、妊娠または授乳中である、他に継続して服用中の薬があるときは医師との相談が必要です。

用法・用量

この薬は煎じたりして飲む生薬そのものではなく、生薬と同じ成分を含む顆粒で、医師から処方される医療用漢方製剤です。ドラッグストアなどで手に入る一般用漢方製剤は、成分は基本的には同じでも、安全性が考慮され成分量が少なく設定されています。84包(28日分)を一単位として処方されます。年齢・体重・症状により適宜増減されることがありますが、医師に指示された服用方法に従ってください。

副作用について
発疹、皮膚の赤み、かゆみ、蕁麻疹、食欲不振、胃に不快感、悪心、下痢など

これらのような症状に気づいたら、または気になることがあれば、オンライン診療(相談料はかかりません)のほか、問合せフォームや電話でご連絡下さい。