不妊の原因・卵管の狭窄・閉塞
卵管の狭窄・閉塞とは
妊娠が成立には妊娠に関わる器官(子宮、子宮頸管、卵管、卵巣など)の妊娠に関わる器官が正常であること、視床下部―脳下垂体、甲状腺などのホルモン分泌が正常で排卵が行われることが必要で、これらに障害が起こると妊娠が成立しにくくなります。これらの条件を妨げるもののうちのひとつは卵管の狭窄、閉塞です。
卵管の狭窄・閉塞とはどのような病気
卵管が詰まったり、狭くなったりした状態です。卵管は、卵巣から出た卵子を子宮に運ぶ役割も果たしており、この部分が閉塞があると受精できず、狭窄があると受精できても着床できません。また卵管に着床してしまう卵管妊娠を起こすおそれがあります。このため、卵管狭窄・閉塞は不妊症の原因となることがあります。
卵管の狭窄・閉塞から起こる症状
主な原因はクラミジア感染症などの性感染症、腹腔内での炎症からくる癒着、子宮内膜症などとさまざまです。ほとんどの場合に症状が見られず、不妊症などの検査で異常が発見される場合があります。
卵管の狭窄・閉塞の治療
原因として性感染症が疑われるとき抗生剤を用いて治療します。(この薬物療法は、既にある卵管狭窄・閉塞や癒着を治療するものではありません)。また、卵管末端部の異常が原因とされた場合は、腹腔鏡手術を実施します。