不妊の原因(男性)・射精障害
射精障害とは
不妊における男性側での主な原因のうち、精子自体に問題がなくても、射精に障害があれば、女性の体内に届かず不妊の原因となります。射精障害の現れ方にはいくつか形があります。
膣内射精障害
自ら行うときには射精ができるものの、性行為時に射精ができない状態のことです。思春期からの不適切なマスターベーションが主な原因と考えられ、カウンセリング、薬物などでの治療が行われます。
神経性射精障害
脊髄損傷など、重度の神経障害が原因で射精ができなくなることあります。このような場合の治療は困難ですが、子供をもうけることを望むとき、精巣から精子を採取する手術を使って、人工授精などにつなげることができます。
逆行性射精障害
射精時に膀胱へ精液が逆流して精液が外へ放出されない状態です。糖尿病や腹部などの手術後が原因で神経障害が発生し、本来は射精時には閉じているはずの膀胱頸部が開いてしまっていることが原因で起こります。不妊症としての治療の希望がある場合、膀胱頸部を閉じる作用のある薬を用います。