ナイトスウェットとは
ナイトスウェットは、睡眠中に起こる異常な発汗・寝汗を指します。単なる暑さや寝具の影響ではなく、ホルモン変動や自律神経の乱れなどが原因で起こることが多いです。
1. 特徴
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 発生時間 | 主に就寝中〜深夜(レム睡眠期に多い) |
| 発汗の量 | 枕・シーツ・パジャマがびっしょり濡れるほどの大量発汗も |
| 頻度 | 週数回〜毎晩、個人差が大きい |
| 症状の伴い | ホットフラッシュ、寝苦しさ、目覚めの回数増加、疲労感 |
2. 主な原因
① 更年期・ホルモン変動
- エストロゲンの低下 → 視床下部の体温調節が敏感になる
- ホットフラッシュが夜間に起こる場合、寝汗として現れる
② 自律神経の乱れ
- 交感神経過活動 → 血管拡張・発汗
- ストレスや不安でも誘発されやすい
③ その他の疾患・薬剤
- 感染症(結核、HIVなど)
- 甲状腺機能亢進症
- 一部の抗うつ薬・降圧薬
- がん(リンパ腫など)
ポイント:
- 更年期のナイトスウェットはホットフラッシュの夜間版と考えると分かりやすいです。
3. 症状の影響
- 寝汗による寝具・衣類の濡れ
- 睡眠の中断 → 日中の眠気・疲労感
- 長期化でストレスや不安増加
4. 対策・改善方法
① 生活環境の工夫
- 通気性の良い寝具・衣類
- 室温を涼しく保つ(18〜22℃が目安)
- 扇風機や冷却マットの活用
② ホルモン補充療法(HRT)
- 閉経前後のエストロゲン補充で、ホットフラッシュ・ナイトスウェットを軽減
③ 自律神経ケア
- 深呼吸・軽いストレッチ・ヨガ
- カフェイン・アルコールの控えめ
④ 医療的介入(必要時)
- 薬剤調整:SSRI/SNRIなどの交感神経抑制薬
- 原因疾患の精査(感染症・内分泌異常・腫瘍など)
5. まとめ
ナイトスウェットは夜間に起こるホットフラッシュとも言える症状で、更年期女性ではエストロゲン低下が主な原因。
生活環境の工夫と医療的ケアで大部分は改善可能です。








