女性の血中テストステロン値の年代別推移表

これは複数の臨床データ(国内外の内分泌学的研究)をもとにした一般的な目安値であり、個人差は大きいことに留意してください。


女性の年代別テストステロン推移表

年代 テストステロン分泌レベル(相対値) 血中総テストステロン濃度の目安(ng/dL) 特徴・傾向
10代後半〜20代前半 ピーク期(最高値) 約20〜70 性成熟が完了。性欲・筋肉量・活力が最も高い。
20代後半〜30代前半 やや高め安定期 約15〜60 排卵周期も安定。代謝や肌のハリが良い時期。
30代後半〜40代前半 緩やかに低下 約10〜45 卵巣機能が徐々に低下。気力や集中力が変化しやすい。
40代後半(更年期前後) 急激に低下 約5〜25 卵巣からの分泌が減少、副腎由来に依存。活力・性欲の低下を感じやすい。
50代以降(閉経後) 低値安定 約2〜15 卵巣での産生はほぼ停止。副腎で少量維持。骨量・筋力低下が顕著に。
60代以降 継続的低値 約2〜10 エストロゲン同様さらに減少。皮膚の弾力・代謝も低下。

解説ポイント

  • 女性のテストステロンは20代をピークに加齢とともに減少します。
  • 閉経(平均50歳前後)を境に大きく低下しますが、完全には消失せず、副腎から少量分泌されます。
  • 体内ではテストステロンの一部がエストロゲン(エストラジオール)に変換されるため、閉経後のホルモンバランス維持にも重要です。
  • テストステロンが少なすぎると、性欲低下・疲労感・筋力低下・気力減退などの症状(「女性アンドロポーズ」)が現れることがあります。

テストステロンとエストロゲンの年代別バランス(イメージ)

年代 テストステロン エストロゲン 備考
20代 生殖力・肌・性機能ともに最盛期
30代 中〜やや低 バランス良好だが変動が始まる
40代 低下 急減 更年期症状が出始める
50代〜 極低 骨粗しょう症・気力低下などが増える

まとめ

テストステロンは「女性の元気と魅力の源」。
加齢で減っていくため、運動・睡眠・適切な食事(亜鉛・タンパク質・オメガ3など)で自然な分泌を保つことが大切です。