月経周期とホルモン変動一覧

女性の月経周期(平均28日周期)に沿った主要ホルモンの変動をまとめた表です。各ホルモンのピークや役割も簡単に記載しています。


月経周期とホルモン変動一覧(28日周期モデル)

期間 卵胞期 (1〜13日) 排卵期 (14日頃) 黄体期 (15〜28日)
子宮内膜 脱落膜再生・増殖 排卵に伴い膜厚ピーク 分泌期(受精卵着床準備)
FSH 卵胞発育促進、徐々に低下 軽度ピークで排卵誘発 低値維持
LH 低〜中 強烈ピーク → 排卵誘発 低値維持
エストロゲン(E2) 徐々に上昇 ピーク → 排卵促進 中〜低値、黄体維持に関与
プロゲステロン 低値 上昇開始 高値維持 → 子宮内膜分泌期
テストステロン 卵胞期:低〜中 軽度ピーク 黄体期:中〜低値
インヒビンB 卵胞期ピーク(FSH抑制) 軽度ピーク 黄体期:低値
プロラクチン やや低値 軽度上昇 黄体期:やや上昇
基礎体温 低温期 排卵直前に下降 高温期(プロゲステロン上昇による)

解説ポイント

  1. 卵胞期(Day1-13)
    • 月経開始とともに子宮内膜が剥がれ落ち、新しい内膜が増殖。
    • FSHが卵胞を刺激し、エストロゲンが徐々に上昇。
  2. 排卵期(Day14前後)
    • LHサージ(強烈なピーク)が排卵を引き起こす。
    • エストロゲンもピークを迎え、LH分泌を促進。
  3. 黄体期(Day15-28)
    • 黄体形成 → プロゲステロンが高値になり、子宮内膜は着床に適した状態へ。
    • プロゲステロン上昇により基礎体温も上昇。

ポイント:

  • エストロゲンとプロゲステロンのリズムが女性の体調、感情、皮膚状態、性欲などに大きく影響します。
  • 排卵直前のLHピークとエストロゲンピークは妊娠成立のタイミングとして重要です。