PMSとPMDDの違い

PMSとPMDDはどちらも「月経前に起こる不調」ですが、症状の強さと中心となる部分が大きく違います。


PMS(月経前症候群)

  • 特徴:月経前に身体的・精神的な不調が起こる
  • 症状の例
    • 身体:頭痛、腹痛、乳房の張り、むくみ、便秘・下痢
    • 心:イライラ、落ち込み、集中力低下
  • 影響度:つらいけれど、日常生活はなんとか送れる

PMDD(月経前不快気分障害)

  • 特徴:PMSの中でも「精神症状」が特に強いタイプ
  • 症状の例
    • 激しい怒り、抑うつ、不安、感情のコントロールができない
    • 他人との衝突、仕事や学業への深刻な支障
  • 影響度:うつ病に近いレベルで、日常生活に大きな支障をきたす

違いを表にすると

項目 PMS PMDD
主な症状 身体+精神の両方 精神症状が中心で特に強い
出現時期 月経前 月経前
重症度 不快だが生活は送れる 生活・人間関係・仕事に支障
頻度 女性の約70〜80%が経験 女性の約3〜5%

まとめると

  • PMS:月経前に「不快感」が出る
  • PMDD:月経前に「心の不調が強く、うつ病に近い状態」になる