ドーパミン × 性欲 × 薬剤

「ドーパミン × 性欲 × 薬剤」の相関関係をとして整理します。CSBD・薬剤性・躁状態の理解にも直結する構造です。


ドーパミン × 性欲 × 薬剤

相関


① 基本フレーム(全体像)

薬剤
 ↓
ドーパミン量 or 感受性 変化
 ↓
報酬予測(Wanting)変化
 ↓
性欲・性的衝動 変化
 ↓
前頭前皮質の抑制 効く/効かない

性欲変化は「ドーパミン量」だけでなく「感受性」と「抑制力」の影響を強く受ける。


② ドーパミンが「上がる」薬剤 → 性欲亢進ルート

【A】直接ドーパミン刺激型(最強)

ドーパミン作動薬
(プラミペキソール等)
 ↓
D2/D3受容体刺激
 ↓
側坐核のWanting暴走
 ↓
性欲亢進・衝動性↑

特徴:

  • 急激発症
  • 性+ギャンブル+買い物が同時に暴走
  • 減量・中止で改善

【B】再取り込み阻害型(刺激薬)

ADHD薬・覚醒刺激薬
 ↓
ドーパミン再取り込み阻害
 ↓
報酬系の持続活性
 ↓
性刺激への過敏化

特徴:

  • 用量依存
  • 性欲+集中+衝動性が同時に変化

【C】間接増強型(例外的抗うつ)

ブプロピオン
 ↓
DA/NA上昇
 ↓
性欲改善・亢進

SSRIと逆作用。


③ ドーパミンが「下がる」薬剤 → 性欲低下ルート

【D】ドーパミン遮断型

抗精神病薬
 ↓
D2遮断
 ↓
報酬感覚低下
 ↓
性欲↓・快感↓

+ プロラクチン↑で二重抑制。


【E】セロトニン優位型

SSRI
 ↓
セロトニン↑
 ↓
ドーパミン抑制
 ↓
性欲低下

④ ドーパミン「量は変えない」が性欲が変わる薬剤

【F】抑制解除型(ブレーキ破壊)

アルコール(少量)
ベンゾジアゼピン
 ↓
前頭前皮質 抑制↓
 ↓
衝動ブレーキ解除
 ↓
性欲・性行動↑

→ ドーパミンは「効きやすくなる」


⑤ ホルモン経由でドーパミンを増幅する薬剤

テストステロン / エストロゲン↑
 ↓
側坐核のDA感受性↑
 ↓
同じ刺激でも性欲↑

該当:

  • ステロイド
  • 甲状腺ホルモン過量
  • 排卵期

⑥ なぜ「性欲だけ」が暴走するのか?

理由:

ドーパミン回路は
「報酬ごとに枝分かれ」している
  • 性的報酬回路が特に刺激される
  • 個人差(学習歴・ポルノ・経験)
  • 性が最短で報酬を得やすい行動

⑦ 薬剤性 vs CSBD vs 躁状態(相関の違い)

● 薬剤性

外因性ドーパミン↑
→ 急性Wanting暴走

● CSBD

慢性報酬学習+感受性変化
→ 性回路だけ固定化

● 躁状態

気分高揚+睡眠低下
→ 全報酬系が暴走

⑧ 重要な誤解の修正

× 性欲亢進 = 性ホルモンが多い
○ 性欲亢進 = ドーパミン × 抑制低下

ホルモンは「増幅器」。


⑨ 核心

薬剤はドーパミンを「増やす・効かせる・止めにくくする」ことで性欲を変化させる。