HPVとは

HPVとは、ヒトパピローマウイルス(Human Papillomavirus)の略です。人に感染するウイルスの一種で、100種類以上の型(タイプ)が知られています。そのうち、約40種類が主に性行為によって感染し、外陰部や肛門、喉などの粘膜に感染することが分かっています。


HPVの分類

HPVは「発がん性の有無」によって大きく2つに分けられます。

分類 主な型 特徴
高リスク型(発がん性あり) 16型、18型、31型、33型、45型など 子宮頸がん、肛門がん、咽頭がんなどの原因になる
低リスク型(発がん性なし) 6型、11型など 尖圭コンジローマ(性器いぼ)を引き起こす

HPV感染の特徴

  • 性的接触(性交、オーラルセックス、肌の接触)で感染します。
  • 感染しても多くの場合は無症状で、免疫によって自然に排除されます(約90%が2年以内に消失)
  • しかし、感染が長期間持続すると、細胞の異常増殖(異形成)を引き起こし、がん化することがあります。

HPVが関係する疾患

性別 主な疾患
女性 子宮頸がん、外陰がん、膣がん
男性 陰茎がん、肛門がん
男女共通 咽頭がん、尖圭コンジローマ

予防方法

  1. HPVワクチン接種
    • 高リスク型(特に16型・18型など)への感染を予防します。
    • 日本では「シルガード9」(9価ワクチン)が主流で、男女ともに接種が推奨されています。
    • 接種年齢:通常は小学校6年〜高校1年相当の女子・男子。キャッチアップ接種もあり。
  2. 定期的な子宮頸がん検診
    • HPV感染ががん化する前に発見・治療するために重要です。

まとめ

  • HPVは非常に一般的なウイルス感染(性的に活動的な人の約8割が一生に一度は感染するといわれます)
  • 多くは自然治癒しますが、持続感染ががんの原因となるため、ワクチンと検診の両立が最重要です。

※当院ではワクチン接種を提供しておりません。