女性の性機能障害の原因

女性の性機能障害を引き起こすもの

心理的病因と身体的病因は密接につながっていて、どちらか一方だけに原因が求めることはできません。心理的苦痛がホルモンや神経生理に変化をもたらすこともあれば、身体的変化が機能障害につながる心理的反応を引き起こすこともあります。症状毎にその原因が複数存在することが多く、原因は特定できないことがあります。

心理的な原因

気分の変調(抑うつや不安など)が性的関心および興奮の低下と密接に相関しています。うつ病と性機能障害を併発する女性は、抗うつ薬によりうつ病が効果的に治療されると性的苦痛の程度も軽減することがあります。しかし抗うつ薬の中には、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)など、性機能障害を引き起こすものもあります。

次のような経験が女性の性心理的発達に影響を与え得ます。

  • 性的外傷などを含む過去の不愉快な性的経験が、自尊心の低下、羞恥心、罪悪感をもたらすことがあります。
  • 子供時代の心理的、身体的、性的虐待を受けると、子供は自分の感情を隠すことを防御しようとすることがありますが、このような抑制は成人後に性的感情の表現を困難にすることがあります。
  • 親など自分以外の愛する対象を早くになくすと、また喪失してしまうのではないかという恐れから、パートナーとの親密な関係を避ける場合があります。
  • 否定的な結果に対する心配(望まない妊娠、性感染症、オルガズムを得られない心配、パートナーの性機能障害など)もまた性的反応を妨げることがあります。

状況的な原因

  • 自分を性的対象と見た場合の評価の低さが原因となることがあります。不妊、早発閉経、乳房、子宮、または性に関連する他の部位の外科的切除などから起こる負い目です。
  • パートナーに魅力を感じなくなったり、信頼が失われたなどした場合です。(
  • 性行為が行われるのに適切でない状況にあるのが原因です。仕事や家族問題などの精神的ストレスを抱えている、プライベートが保たれていない、安全でないことなどです。
  • 自分の住んでいる場所で、性行為に対して文化的な制約がある場合が原因です。

身体に及ぶ原因

性器を含む身体の病変、違法のものも含む薬剤が性的機能障害の原因となります。

性器の因子 先天性形成異常
性感染症
性器切除
閉経関連泌尿生殖器症候群
外陰部の皮膚疾患(硬化性苔癬,外陰腟の慢性移植片対宿主病)
産科的外傷
手術後の腟入口部の狭小化
放射線線維症
陰唇小帯の繰り返し起こる裂傷
腟感染症

 

他の身体因子 閉経前の女性における両側卵巣切除
授乳
身体障害
疲労
高プロラクチン血症
高血圧
神経損傷(糖尿病,多発性硬化症,末梢神経障害,または脊髄機能障害による)
卵巣機能不全
物質使用症
甲状腺疾患,副腎機能低下状態,下垂体機能低下状態
尿失禁

 

薬物および他の物質 アルコール
特定の抗うつ薬,特に選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)
抗ヒスタミン薬
抗てんかん薬
β遮断薬およびその他の降圧薬
ゴナドトロピン放出ホルモンアゴニスト
オピオイド
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