女性の性機能障害の診断

女性の性機能障害の診断にあたって

性機能障害およびその原因の診断は、病歴と身体診察によって行います。医師はこの状況が、恥ずかしいことと患者が感じないように細心の注意をはらいます。患者自分の言葉で問題を説明するよう女性に求めることから始め、具体的な項目(女性の性機能障害を評価する際に、性行為に関する要素の表参照)を必要に応じて確認します。初診時に確認した問題点(過去の不愉快な性体験,否定的な性的自己像など)を、フォローアップを目的とした再診時にさらに詳しく確認することもあります。

女性の性機能障害を評価する際に、性行為に関する要素
病歴 全身状態(既往歴、内分泌学的状態、体力、ストレスおよび不安のレベル、精神疾患の病歴など)、薬物、物質の誤用、婦人科歴および妊娠・分娩歴、骨盤外傷、性的外傷
パートナーとの関係 性的指向、信頼感、愛情、コミュニケーション、忠誠心、怒り、DVの有無
性的な環境 パートナーの性的機能、性行為前の行動、コミュニケーションの適切さ、タイミング(夜遅すぎる、急ぎすぎるなど)、プライバシーの程度
欲求を引き起こすもの 視覚、言語、行為(一緒にシャワーを浴びるなど)、刺激の種類(性器以外の身体的、性器への刺激であるが挿入を伴わない)
欲求を邪魔するもの 疲労、ストレス、不安、抑うつ、不愉快な過去の性的経験、結果に対する恐怖(抑制を失う、痛み、望まない妊娠、不妊など)、睡眠不足
オルガズムの捉え方 オルガズムがないこと対する反応(ない本人が悩んでいるか否か)、パートナーから得られるものと自慰による反応の違い
性行為の結果 心理的および身体的な満足や不満足
痛みの質と部位 焼けるような感覚、裂けるような感覚、摩擦、感覚が鈍い、腟の入口部、腟内、骨盤内の深部
痛みが起こるタイミング 部分的または完全な挿入時、深部が突かれるとき、陰茎が動くとき、または男性の射精時、挿入直後
自己イメージ 自分の身体、性器、または性的能力に関する感情

 

性機能障害を引き起こしている可能性のある異常を特定するため、内診を含む身体診察を行います。エストロゲン(卵胞ホルモン)低下の徴候(特に小陰唇がうすくなっていないか、陰唇の脂肪層の消失、腟粘膜の蒼白、腟襞の消失など)がないかなどが調べられ、痛みを訴える場合はその箇所も特定します。また、病歴や診察により外陰炎、腟炎、骨盤内炎症性疾患が疑われる場合は、性感染症の検査が行われることがあります。

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