薬剤性/躁状態/CSBD観察ポイント表

家族・パートナーが「薬剤性/躁状態/CSBD(強迫性性的行動症)」を早期に察知するための実用的な《観察ポイント表》です。本人が自覚しにくい・隠しやすい変化に焦点を当てています。


家族が気づく観察ポイント表(早期発見用)

① 行動パターンの変化(最重要)

観察項目 注意すべき変化 背景にある神経変化
スマホ使用 夜間・トイレ・入浴中の使用増加 報酬系(ドーパミン)過活動
就寝行動 寝るのが遅い/睡眠時間が短い 前頭前野の抑制低下
外出頻度 理由不明の外出増加 衝動性・探索行動↑
一人時間 不自然に増える 性刺激探索

② 金銭・契約・デジタル痕跡

観察項目 注意サイン 特徴
クレカ明細 少額・頻回の課金 ポルノ・出会い系
現金使用 ATM引き出し増加 風俗・対面行動
サブスク 見慣れないサービス 性関連・ライブ配信
履歴削除 ブラウザ履歴を消す 隠蔽行動の始まり

③ 性格・情動の変化(本人より家族が先に気づく)

観察項目 変化 関連領域
イライラ 指摘に過敏・攻撃的 扁桃体過活動
多弁 話が止まらない 躁・前頭前野低下
自信過剰 根拠のない万能感 ドーパミン過剰
秘密主義 話題を避ける 罪悪感+衝動

④ 性に直接関係するサイン(慎重に観察)

観察項目 注意点 補足
性的発言 下ネタ・性的冗談増加 抑制低下
性的要求 頻度・内容が急変 薬剤性で顕著
境界意識 不適切な距離感 社会的抑制低下
浮気兆候 行動が雑・大胆 理性低下

⑤ 生活リズム・身体変化

観察項目 変化 示唆
睡眠 4–5時間でも平気 躁・薬剤性
食欲 夜間過食 or 食欲低下 視床下部変調
身だしなみ 急に気を使い始める 性的自己評価↑
活動量 疲れ知らず 再発・副作用サイン

原因別「特に疑うべき」組み合わせ

薬剤性を疑うパターン

  • 薬開始・増量後 2〜4週間以内
  • 性格は変わらないが行動だけ変
  • 本人が「自分でも変」と言う

躁状態を疑うパターン

  • 睡眠短縮+万能感
  • 性欲亢進+金遣い荒い
  • 注意すると怒る

CSBDを疑うパターン

  • 長期に反復
  • ストレス時に悪化
  • 罪悪感と再発のループ

家族が取るべき「初期対応(超重要)」

NG

  • 叱責・道徳的批判
  • スマホの強制チェック
  • 「だらしない」「我慢しろ」

OK

  • 行動事実を淡々と共有
    例:「最近夜寝てないよね」
  • 薬や体調との関連を示唆
    例:「薬変わってからかも」
  • 受診を「責めずに」提案

受診を勧める目安(家族基準)

  • 金銭・家庭・仕事に影響
  • 本人が止めたいと言う
  • 睡眠が削れている
  • 薬変更後に急変

精神科・心療内科への相談を強く推奨


最重要メッセージ(家族向け)

  • これは意志や倫理の問題ではなく、脳の状態
  • 早期に気づいた家族は「治療の一部」