VTE(静脈血栓塞栓症)のリスク

ピル服用とVTE(静脈血栓塞栓症)の関係

VTE(静脈血栓塞栓症)は血流のうっ滞により血栓が生じ、静脈還流に障害を与え得る病態です。ピル服用時の稀ではあっても重大な副作用です。ピルの服用が、血液を凝固させる因子であるフィブリノゲンなどが上昇する一方、凝固を抑制する因子であるアンチトロンビンなどが低下するためです。VTEを発症しても適切な治療を行えばほとんどの症例の血栓は消失しますが、ごく稀に血栓が肺まで移動しておきた肺血栓症で1/100が致死的な結果となります。ただしピルに死亡率が年間1/100,000以下であり(これはその他の稀な原因:転落死、溺死、家庭内暴力など)とほぼ同等で、妊娠時の死亡リスク8/100,000よりはるかに低いと考えられています。

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